2017年03月09日

『 Logan 』

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『 Logan 』公式サイト

鑑賞日:2017年3月8日(2D英語)

今日は「ローガン」を見てきました。これがラストおヒュー様ウルヴァリン、ラストパトリック・スチュワートプロフェッサーXになるの??と思うととても悲しいんだけど、ご本人たちが感じたように、もういいんだ、これで終わらせようってのも解る感じな、激渋展開な異質なX-MENシリーズでした。

コスチューム一切なしのアメコミ映画ってのも相当久々に感じたよ。

しかしX-MENシリーズ及びウルヴァリンスピンオフって未だに時間軸というか、展開に混乱があるんだけど、X-MENシリーズは「ファースト・ジェネレーション」から仕切り直しで、「フューチャー&パスト」でそれ以前のシリーズの展開は白紙化、「アポカリプス」が終わった時点で→

→プロフェッサーXとマグニートーの仲も休戦状態になったところで、ウルヴァリンシリーズは今作以前は「ウルヴァリン・サムライ」よね?「フューチャー&パスト」でジーンは死ななかったことになったわけだし、そうなると「サムライ」の時間軸は起きなかったことになってて……→

→それでいきなり数十年をすっとばして今回に至ってるわけか?ローガンが徐々にアダマンチウムの影響の長寿や驚異的回復力を失いつつあり老いてきているのは解るとして、プロフェッサーは「アポカリプス」の後から今回までに一体なにがあったのだろう…。→

→再建したはずの恵まれし子らの学園は?ジーンやサイクロップスやストームのような子飼いの側近たちはどうしたのか?何故ウルヴァリンに身を寄せることになったのか、その辺よく解らなかったんだけど…。

こんな風にシリーズの噛み合わせを考えると??になってしまうんだが、そこは置いといて……

体力の衰えを隠せない孤独な異端者と、少々ボケてるそぶりもあるがとんでもないサイキックなおじいちゃんと、悪意ある人間に過酷な運命を背負わされてしまった少女の3人が、擬似家族から本当の家族になるロードムービーとして見ると、とても渋い作品でした。

恋愛要素なんかない。みんな実質血縁じゃないのに描かれているのは家族愛なんだよ。

普通の親から子へ、子から孫への世代交代は新しい未来への希望だし、そんな普通の人生を望んでも持つことのできなかった身も心も手負いの老人と男と少女が家族になるんだ。なんかね、悲しいんだな、とても。だからもうこれで終わりでいいんだって気になっちゃった。

X-MENの原作に詳しいわけでもないので見るまで全然解らなかったんだけど、今回登場のその少女の正体がわかったときにですね、あ、これマジで世代交代だって思いましたのん。

つーか、本当にX-MENシリーズ今後どうなるの?

個人的にはもう結構お腹いっぱいなのでマーベルには悪いけど、映画版ではアベンジャーズとX-MENのクロスオーバーはなくていいと思う。

今回も一部始終満身創痍主人公映画でしたが、ウルヴァリンお疲れ様だよ…。ストレス過多でややボケが入っちゃってる感じのプロフェッサーは時折本来のウィットのある性格も見せながらも、この人の人生も過酷で寂しかったんだろうなあ…と感じさせるパトリック・スチュワートの演技が素晴らしかった。

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おっさんが少女を命がけで守る。「レオン」的なものが好物な人にはたまらんシチュエーションだけど、今回守られてる方も全然弱くないし、むしろ暴れん坊将軍なんで、子供の扱いが解らないおっさんがわたわたしたり、子供に「子供かよ」という目で見られてしまう堪え性のないウルヴァリンおじさんが可愛いシーンもあるので必見です。(笑)


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2017年02月26日

『 A Cure For Wellness 』

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『 A Cure For Wellness 』公式サイト

鑑賞日:2017年2月24日(2D英語)

金曜日に見てきた「A Cure For Wellness」、スイスの山奥の保養施設にいるという社長を探して、ニューヨークから野心的な若い社員(デイン・デハーン)が押しかけ行方を探す…というミステリー作なのだが、監督はゴア・ヴァービンスキー。

すっかり「パイレーツ〜」シリーズのイメージだったが、この人ハリウッド版「リング」の監督だったよね。デイン・デハーンは前スパイダーマンに出てたなーぐらいしか知らなかったんだけど、恐らく30代ぐらいの役にしちゃーなんか幼くてスーツ姿がすごく坊っちゃんな感じに見えてしまい…。

でもデイン・デハーンの絶妙にしまってない、普通の人っぽい体型は、若いのに仕事で成功することしか考えてなくて常にパソコンとスマホで株チェックしてるような、全然運動とかしないで仕事してるんだろうな、この人感が出てて丁度良かったかもしれません。

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スイスの山奥にある、お金持ちの高齢者ばかり入所しているウェルネス・センターは風光明媚な山々に囲まれた古城のような施設で、実際ロケはスイスではなくドイツのホーレンツォレルン城で行われたそうです。ノイシュバンシュタイン城と同時期に建設されたドイツの名城の一つです。

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入所している高齢者たちは実に呑気に幸せそうに始終白いローブ姿で敷地内で過ごしていて、中はスチームバスのようなスパから温泉、プール等、「水」を使った健康法で一杯なのですが、どー見てもこの健康法が50〜60年代に流行った毒にも薬にもならない健康施設そのものなんだよね。

今時ビタミンだといって青いガラス瓶からスポイトで薬を摂取したり、とにかく施設もやってることもレトロ。なんとなく、やってることの意味不明さ、怪しさから高齢者版のわかり易い「エヴォリューション」のような印象…。(なんだそりゃ)

そんなとこに顔色の悪くて不機嫌そうなデハーン、さらに顔色の悪い謎の少女は「ニンフォマニアック」(見てない)のミア・ゴス、出てきた途端に善人には見えないジェイソン・アイザック(マルフォイ父)の所長ときたもんです。スタッフやナースも皆どこか気持ち悪い容貌。

あとスイスの田舎町とかあんなガラの悪い若者ばっかりなのかねー?牧歌的なイメージだったから意外でした。

欧米人のウナギ(っぽい魚類)に対する嫌悪感がいかんなく発揮されている映画でした。(でもイギリス人はウナギをぶつ切りにしてゼリーに入れるという所業ができる)最終的な謎解きの部分、私はちょっと良く解らないとこがあったんだけど、レビュー見てみよう…。

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ウナギ風呂に浸かるミア・ゴス。


posted by 益子繭己 at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『 John Wick chapter 2 』

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『 John Wick chapter 2 』公式サイト

鑑賞日:2017年2月21日(2D英語)

今日は学校の郵便物管理があまりにテキトーで、危うく大事な書類を受け取り損ねるとこでイライラしてしまったので、キアヌと犬に癒されたい。

わははははは、ジョーーーン・ウィック!!!!

前作以上のモリモリアクション!!本編八割五分はアクションシーンだ!!一部始終満身創痍なジョン・ウィックが殺す!殺す!殺す!!全員トドメ刺す!!(一部例外あり)その取りこぼさなさが素晴らしいよ、ジョン・ウィック!

どんなにいい服あつらえても一日でボロ布にしちゃうよ、ジョン・ウィック!どこに行っても皆知ってるよ、ジョン・ウィック!でも友達はいないんだ、ジョン・ウィック!!

今回舞台はニューヨークとローマ。ローマでも訳ありなシンジケートに顔パスされちゃうジョン・ウィックが最高なんだけど、対応してくれるイタリアのその道のプロの方々の対応も最高なんだ。ローマいいな〜〜。また行きたい。

しかし常にヨロヨロ歩いてて顔も手も全身傷だらけのキアヌ。しかし柔道や合気道をミックスしたような体術とガンさばきによるガンフーはさらにパワーアップしてて、本当に何人がかりでも倒せないんだぜ、ジョン・ウィック!強いけど本人もなんか痛そうでしんどそうなのがいいぞ、ジョン・ウィック!

キアヌ、今50…いくつだっけ?頑張るなあ。

前作に登場した、素敵なコンチネンタルホテルのホテルマンさんも出てくるよ!楽しみにしてくれよな!

それにしてもジョン・ウィックは激強だし泣く子も黙る存在なのに車盗まれ過ぎ、銃も敵が多過ぎて常に誰か俺に銃をくれ!アモをくれ!状態で気の毒なんだが、それを全て身一つで解決してゆくやのが彼の魅力です。あと多分骨折5箇所ぐらいしててもまだ戦える。

そして今回鉛筆1本でコロシができるという伝説も証明してくれるよ!

そういやニューヨークのシーンで見たことのないキレイでモダンな駅が出てきたんだけど、あれどこだ?どこか新しくなったのかな?

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今回ワンコ成分は少なめです。(でも前回も登場シーン自体は意外と短かったよね)今回のワンコはもう子犬じゃないし、このコワモテっぷりですが、すごくおとなしくていい子です。この写真のようなホントにどーでもいい格好で犬としか戯れられないジョン・ウィックは本当にキアヌっぽくてイイ。(おい)

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何気に大活躍してるルビイ・ローズ演ずる口のきけない敵側の用心棒がいいんですよ。これでもかという細身のスーツが似合うマニッシュな風貌、おまけに名前は女性なのにアレス。軍神の名前ですよ。どうやらタトゥーは全部自前みたいです。


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2017年02月18日

『 Hidden Figures 』

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『 Hidden Figures 』公式サイト

鑑賞日:2017年2月17日(2D英語)

ところで昨日見た「Hidden Figures」、日本ではいつ公開なのか知りませんが、「La La Land」に続き、いかにもアメリカ映画かつ、見た後に何だか幸せな気分になる映画で大変秀逸でした。実話ベースというのもね。ついでにケビン・コスナーすげー久し振りに見たよ。

アメリカとソビエト、どちらが人類初の有人宇宙飛行を可能にするかというスプートニクな時代のNASAの宇宙計画の裏側に知られざる黒人女性スタッフの姿があったという、近年90才前後で国から表彰を受けた3人の、NASAでの活躍と葛藤を描いた物語でした。

ケネディが大統領で、キング牧師が闘っていた、まだ街頭の水飲み場も、オフィスのコーヒーマシーンもトイレも、図書館も、学校も、バスの席も白人と有色人種が公然と別々に振り分けられていた時代に、女性かつ黒人という立場で個の能力の発揮のために意識の壁と闘っていたこんな才媛がいたんだなあ。

登場する三人の女性それぞれが結果的に全て「黒人女性初の◯◯」というタイトル持っちゃうぐらいで、そんな彼女らが当たり前のように一々人権侵害されるのが痛ましいのですが、それを全て己の能力と家族の理解で跳ね返し乗り越えていく姿が痛快です。皆それぞれ親やパートナーに恵まれているんだな…。

小さな娘が驚くべき数学の才能があることに気づいた両親が様々な弊害がある中どうにか彼女に最高の教育を与えてあげたいと奔走する姿など、たまたま彼女らが理科学分野のパイオニアだっただけで彼女らの闘いはもっと人としての根本にあるので、日本のプロモが所謂流行りのリケジョ云々にしないか心配。

ただ個人的好みの一つとして、数学も科学も全くダメ子だし、SFファンでもないんだけど、「人類初の宇宙飛行もの」には弱くて(「オネアミスの翼」大好物)宇宙飛行士のグレン・パウエルが非常に快活な好青年として描かれてるのも良かったです。やっぱね、ロケット打ち上げってロマンなんだよ。

ネタバレになりますが、宇宙開発部に有色人種初の職員として異動になった主人公のキャサリンが、所属の建物内の女子トイレの使用を許されず、往復40分かけて遠くの別棟の有色人種用トイレに行かなきゃいけないのが可哀想でさあ…。女性だし、こんな生活してたら膀胱炎になっちゃう!と心配する私。

異動して最初に彼女が女性の上司に女子トイレはどこかと聞くと、その上司はなんの悪びれもなく「ここにあなたのためのそんなものがあると思う?」と返すのですよ。差別という意識すらない時代。恐ろしい。

それにしてもキルスティン・ダンストが「ミセス◯◯」とか呼ばれて登場して何の違和感もないので驚いた。え、これ…キルスティン・ダンスト…だよね?みたいな感じで。大人になりました。というか円熟してきました。

ケビン・コスナーも「アンタッチャブル」の頃のアルマーニのスーツがピシッと決まってた頃を思うと、腰回りがすっかりおじいちゃんになってきたのですが、「マン・オブ・スティール」のときのおとん役も良かったよな…。

そうそう、一番上は理解あるのに直属の上司がクソな環境で苦しんでいる方が見るといろいろ死ねるシチュエーションも数々ありました。(苦笑)

とてもポジティブな気分になれる映画です。少女たちよ、ペンを持て。ついでに剣を持ってもいいと思う。頑張れ。私たちはこの時代より恵まれた環境にあるはずなのだ。

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こちらがキャストと実在の人物の比較です。キャサリン・ジョーンズ、メアリー・ジャクソン、ドロシー・ヴォーン。あと時代のせいなのか、彼女らが最高峰のインテリな人たちだからなのか、独特の癖はあるけれど、今の黒人のお姉ちゃんたちよりずっと綺麗で優雅な話し方(言葉遣い)してたなー…と感じたのですが…。


posted by 益子繭己 at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『 La La Land 』

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『 La La Land 』公式サイト

鑑賞日:2017年2月14日(2D英語)

早起きして勉強したテストはまあまあな出来でしたが(こんなの間違えるなよが二つぐらいあったが)、早起きした分眠い……。でも見に行くんだ、「La La Land」……。

映画館が、とても寒いんですが。これ、始まったら暖かくなるの?

こっちではオスカーに大手をかけてるから公開延長してるっぽい「La La Land」を英語原語放映ドイツ語字幕版で見てきたー!見れて良かったー!なんてチャーミングという形容がピッタリな映画だろう!

私の中のライアン・ゴズリングがすっかり変態の俺ちゃんだったからいけないんですが、ライアン・ゴズリングもエマ・ストーンも隣のお兄ちゃん、お姉ちゃん的にとても魅力的で、初っ端からミュージカル全開なんだけど、楽曲もとても良くって心に残るメロディの数々…!

舞台は現代ですが、雰囲気というかアートディレクション的には50sのミュージカルってイメージで、使われてるフォントなんかはアールデコで、古き良き時代のハリウッドミュージカルをオマージュしてる感じでした。

売れない女優とジャズピアニストのロマンスというありがちな設定なんだけど、ヒロインのミアが「ジャズって好きじゃないんだよね。だってエレベーターミュージックじゃない。ケニーGとかダサいし」と言ってクラシックジャズを愛するセヴに火をつけるシーンはもうわかるわかる過ぎてあうー!となってしまった。

自分もかつて老舗ジャズレーベルで働いてた人間のはしくれなので、あまりに先人が作り出したものが偉大過ぎて成長できず、ジャズの皮を被った差し障りのない音楽のスムースジャズというジャンルがどんなにガンであるか!という憤りは本当に賛同できるのでセヴの気持ちすげー解るというか。

「ジャズは死にかけてる。お前みたいにクラシックジャズこそがジャズだという人間が余計そうしてるんだ。子供や若者が聴かない音楽に未来なんてないんだよ」とスタイルを変えた(ポップミュージック寄りになった)ジャズ仲間に説得されるセヴのシーンはねえ…。解る…。本当にそうなんだよ…。

にしても、女優やミュージシャンという自分の才能一つで生きていく人間、食うために信念を捨てなきゃならないとか、何度チャレンジしても認められないことに傷付き疲れたとか、なんかもー、ガシンガシン来てやばい。とてもロマンティックなストーリーなんだけども。

はあ…でも茨の道を行く中で、君なら大丈夫だよ!と言ってくれる人が側にいてくれるっていいなあと思いました。それだけにラストは切ないんだけど。

ストーリーやスタイルはあくまで王道、かつエネルギッシュで完成度も高いときてこれは話題になるの納得しました。素敵な映画をありがとう、デイミアン・チャゼル監督!

うわあ!ライアン・ゴズリングとライアン・レイノルズ間違えてたあ!!😱😱😱ゴズリングはロマンティック系多かったですね!

今日早起きして眠かったから寝ちゃたらどうしようと思ってたけど2時間半近くあったのにパッチリ見れました、「La La Land」。

そういや「La La Land」の最初の印象がビョークのIt's Oh So QuietのPVにすごく近かったんですが。

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こっちのむっちゃブルーノート意識してるデザインのポスターもいいなあ。


posted by 益子繭己 at 16:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする