2017年10月18日

『 サーミの血 』

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『 サーミの血 』公式サイト

鑑賞日:2017年10月18日(2D字幕)

レディースデイ有効利用で本日は「サーミの血」と「Fate/stay night: Heaven's Feel」を見てきました。この左右に振り切った感のチョイス、なかなか凄いだろう。(苦笑)渋谷アップリンクさん、今回で2度目です。今後もホドロフスキーの新作とか見に行きたい。



「サーミの血」はいつか行ってみたいとこリストに入っているラップランドに暮らすサーミ人の少女の話なので興味を持ちました。北欧にはあまり人種差別のイメージないけど、スウェーデンでは長らくサーミ人に対する差別があり、彼らの文明化を図って学校で教育しサーミ語の禁止等が行われていました。

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オーストラリアの入植者が原住民のアボリジニーを人類学的に白人より劣った人種としたように、サーミ人も屈辱的な研究対象とされ、文明のない野山でトナカイの毛皮と肉に塗れた汚い劣等種族扱いをされてきました。差別が常識としてあった時代にそれから抜け出し新しい自分になりたかった少女の話。

主人公のエレ・マリャは綺麗なはしばみ色の目をしたちょっとぽっちゃり系の可愛い女優さん(実際にサーミ人の女優さんらしいです)なんですけど、スウェーデン人の女性たちに紛れると別格的に背が小さくてエッ!となります。そして差別に怯える人間は猫背で下を見ながら歩くもんなんだな…と思ったり。

差別の元凶である自分のアイデンティティを捨てることが果たして自由なのか?幸せなのか?といった気持ちになる結末でしたが、自分ではない憧れの何者かになるためにかつての自分とそれを結ぶものをdisりまくる人を見ると…自分に関係なくてもなんか悲しい気持ちになるよ。

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あ、ちょっとキルスティン・ダンスト似な学校の先生役だった女優さん、「キングスマン」に出てるって、あ、あれだ、あの監禁されてて最後にエクジーとしっぽりやる某国王女様役だった人だ!(笑)

サーミ人のトナカイの放牧生活はモンゴルの遊牧民族に通づるものがあって、独特なヨイクという歌もちょっとホーミーっぽい感じを受けました。民族衣装も今や「ノルディックで可愛い」だけど、昔は差別の目印みたいなもんだったんだろうなあ…。


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2017年10月03日

『 関ヶ原 』

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『 関ヶ原 』公式サイト

鑑賞日:2017年10月1日(2D)

さて移動完了。次は関ヶ原三成無双だ。

だ、大失敗…。時間に余裕あったのに映画の開始時間を勘違いしてて「関ヶ原」最初の15分ぐらい見逃してしまった…。 _:(´ཀ`」 ∠):

「しまさこん が なかま に なった!」から見始めたんだけど、私どれだけミスしましたか……。

あー!せめて秀次事件のとこから見たかったー!!

三条河原のシーンでコンバット三成するとのことで、ここを見逃すとは残念極まりません…。 _(:3 」∠)_

福島正則が無双の市松意識してんの?って感じにふんわりリーゼントな髷だったのはなんなんだ。(笑)

若手の暴動に老いてなお槍の又左っぷりを垣間見せて一喝するダイナゴン前田利家翁良かったなあ。最近の大河では利家、出た・死んだ、ばかりだったから…。

黒田長政のソーラーパネル兜と福島正則の牛角兜って、仲直りのプレゼント交換だったの?

「軍師官兵衛」のときでもそうだったけど、寄りカットで無茶苦茶格好いい岡田准一が、引きカットで他の役者と並んだときに小っちゃ!ってなるの、もはや魅力の一つになりつつある。

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私のミスで残念な鑑賞と成りましたが、相変わらずこの調子なひらかたパーク、早く行ってみたい……。


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2017年10月02日

『 スイス・アーミー・マン 』

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『 スイス・アーミー・マン 』公式サイト

鑑賞日:2017年10月1日(2D字幕)

「スイスアーミーマン」、ダニエル・ラドクリフの本気死体っぷりと潔い子役の栄光捨てっぷりが最高でした。最初この映画の話を聞いたとき、なんでスイスアーミーなんだか解らなかったけど、なるほど十得ナイフ。

下品な表現も多いけど監督がミュージックビデオ畑出身なので絵の見せ方や映像のテンポが軽快で面白かったです。

ドイツでは去年公開だったみたいだから日本で見れて良かった〜。

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珍しく日本版のポスターも好きだよ!このクライマックス、映画始まって5分ぐらいで登場するから。(笑)


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2017年09月07日

『 Dunkirk 』

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『 Dunkirk 』公式サイト

鑑賞日:2017年9月6日(2D英語)

凄い夕立にギリギリセーフでようやく「ダンケルク」を見に来ました。え、これ戦争映画だけどジャンルはサスペンスなの?

うおお、「ダンケルク」…想像以上の作品だった。確かに戦争映画というよりはサバイバルサスペンスといった感じだ。2時間半の長丁場だが、1秒たりとて緊張感が抜けない。一部始終針の穴に糸を通すような緊張感。もたれかかっていいのにずっと座席で上半身軽く前のめりで手を握り締め続けていた。

絶望的に孤立無援なダンケルク撤退戦。地上で浜辺から救いを待ち続ける兵士、海から救出に向かおうと出航する者たち、迫り来るドイツ空軍の攻撃から友軍を守るため空で戦うパイロットたち、その陸・海・空のサバイバルを三点視線でタイムラグを織り交ぜつつ追う。

戦闘機や爆撃機の爆音は敵のものだと悪魔よりも恐ろしく、味方のものだと天の救いのように頼もしい。

出てる俳優がケネス・ブラナーとトム・ハーディとキリアン・マーフィーしか解らなかったんですけど、一人妙に顔が綺麗な人がいたのであれがワンダイレクションの人でしょうか。

基本的に戦争ものは皆地味な軍服(英米は特に)で同じ服、髪型も大差なくヘルメット被ってたり、その上泥まみれでなかなか登場人物の見分けがつかないんだよね。おまけに今作では殆どのシーンが海水まみれの重油まみれです。

あと恐らく脚本が意図的に長い会話のシーンを少なくしてる感じで、長台詞は将校たちが戦況説明してるシーンぐらいです。主人公も殆ど喋りません。

でもこういう口で説明してる間もなく敵機襲来で爆撃に怯え、脱出したくてもなす術もなく心も体も摩耗しきった状態ってこんな虚無になるじゃないかと思いました。

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あとドッグファイトシーンのカメラワークがなかなかに酔います。ちょっと気持ち悪くなった。(汗)この状況だと強いぞ、僕らのスピットファイア!頑張れ、頑張れ、スピットファイア!!になります。

航続距離が短い戦闘機がいかに時間を気にしながら戦っているかが解るシーンが随所にあって、それも見てるこっちを焦らせます。

とにかく、緊張感というものを凄まじく研磨した作風です。ドキドキというよりキィーーンとして身動きできないような感じの。皆、見てくれよな!(おい)

あれ?上映時間99分ってマジ?時計見間違えたかな、自分。でも体感時間が1時間ぐらい差があるぐらいハラハラの救出劇は長く感じたってことでしょうか…。(でもすっごく集中して見れた)

「ダンケルク」においては私は民間船(多分遊覧船どころか個人所有の釣り船)の船長のおじさん(マーク・ライランス)がかなり好きです。民間人でありながら助けを待つ兵士たちの救出に静かに使命感を燃やしているおじさんです。

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この人はもしかして第一次大戦を経験している人なのかもと思った。反応がおかしいキリアン・マーフィー演ずる兵士を見て対応に困惑する息子にすぐに「彼はシェルショックなんだ」と諌めていました。

いやはや…面白くて楽しい映画は今年もたくさんあったけど、「ダンケルク」はなんか異質で「すげえもん見た」って感覚です。SF的外連味はなく直球で一切の飾りのないクリストファー・ノーラン映画。言うまでもないがこの人やっぱり凄い。

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トムハのスピットファイアのパイロットも、ケネスの海軍将校も格好いいんですけど、それでもあの救出作戦における小さな一点に過ぎないという感じで、あくまで作中の時間の経過がこの映画の焦点で本当オーディエンスの引き込み方が上手いなとしか言えません。

私の席の後ろに映画始まるギリギリまで結構な音量で喋っているカップルがいて、軽く私の席に足ガツガツぶつけてくれるし上映中静かにしてくれるだろうか…とちょっと心配だったんですけれど、彼らも見事に引き込まれたようですごく静かに見てくれて助かりました。(笑)

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横ポスも格好いいですね。こういうシンプルなの好きです。

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この被弾して海上に上手いこと不時着するも窓が開かなくなり脱出に手間取り死にかけるトムハの僚機のパイロットのお兄ちゃんもイケメンでなかなか格好良かったです。それ以上に沈みゆくスピットファイアを見て(パイロットが脱出した気配がない)「きっとパイロットは死んでる」という民間船救出チームの息子に「死んでるかもしれないし、生きてるかもしれないんだ!!」と言い全速力で駆けつけるおっちゃん(マーク・ライランス)が格好良くてシビレました。このおっちゃんの咄嗟の判断でこのパイロットは九死に一生を得ます。そして彼は助けられた船から上空を見て1機残ったトムハの奮闘を行け!頑張れ!やっちまうんだ!と戦友の勝利を祈る。熱い。


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2017年08月31日

『 Atomic Blonde 』

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『 Atomic Blonde 』公式サイト

鑑賞日:2017年8月28日(2D英語)

シャーリーズ姐さんが体張って歯を4本砕いた「アトミック・ブロンド」見てきました。流石「ジョン・ウィック」の監督作、一部始終シャーリーズ姐さんが暴れてて凄かった。BGMはこれでもかって80年代曲がてんこ盛り!熱い!壁崩壊直前の1989年のベルリンが舞台です。

銃を持った相手の銃を塞ぎ(発砲する隙を与えない、または奪う)基本肉弾戦で相手をKOし、トドメにチャカって戦闘スタイルの姐さん。ヒールや細かい武器なども駆使してどうやって女が男相手に体術で勝つかってのにリアリティのある生っぽい戦いで非常に見ていて痛い。

というか、シャーリーズ姐さんでかいし水泳選手のように肩幅あるんで、体躯でもあんまり男連中に負けてなくて、この体躯であの技術がありゃ殺せる気がほんとにした。

そしてまかぼいが水を得た魚のようにヒャッハー!でこすくて汚ねえ男を活き活きと演じていました。アイラ〜ブベルリン!!うん、80年代のパンクで汚くて混沌としたベルリンはまかぼいによく似合ってました。

携帯電話やパソコンが出てこないところ、そして登場人物の喫煙量などからも80年代臭が感じられました。

いやあ、イギリスのタスマニアンデビルことまかぼいは貴公子然とした役よりくわえ煙草にアッヒャッヒャと悪だくみしてる役の方がなんて輝くんでしょうか。それにしてもこの監督は満身創痍の主人公を痛そうに描写するのが上手い。シュタージとかKGBとか壁崩壊直前の80年代ベルリン、面白いッスよ!

KGBエージェント(複数)とシャーリーズ姐さんが戦うシーンで、KGBの男が「ダバイ!ダバイ!」と言ってて、あ、こういうシチュエーションでも使うのかと思いました。


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