2018年03月08日

『 15時17分、パリ行き 』

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『 15時17分、パリ行き 』公式サイト

鑑賞日:2018年3月4日(2D字幕)

というわけで、まずは「15時17分、パリ行き」を見てきます。欧州鉄道の旅大好きな私、大丈夫だろうか。

「シェイプ・オブ・ウォーター」の余韻で「15時17分、パリ行き」の感想を述べられないでいたけど、こちらもこちらで面白い映画でした。話題になっている通り主人公3人はおろか、事件車両に居合わせた他の乗客や怪我人、警察官や救急隊員の人たちまでご本人登場というリアリズムの徹底がすごい。

イーストウッド映画で上映時間90分ちょいという異例のコンパクトさなんだけど、主人公3人がどういう家庭環境に育った人間なのかとか子供時代からしっかり描いているのはいいんだけど、子供時代の部分だけは実演部分じゃないせいもあって多少蛇足感を感じました。

TLで「観光シーンが長い」というのが流れてて笑ったけど、私は幼馴染の3人のうち2人は軍隊に入ったことで初めて海外に渡航し、休暇をとって親友を呼びよせて千載一遇のヨーロッパ旅行を無茶苦茶楽しんでる姿を見てニヨニヨしてしまった。

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小さな町で育ったアメリカ人にとって欧州、殊にイタリアの街の美しさなんかを見たらあんな風にちょっぴりおセンチになってしまう気持ちもなんかわかるのよ。いや、それにしてもさ、この楽しさを幼馴染の野郎3人でエンジョイしてるってのが可愛い過ぎるだろって。

件の彼らの勇気ある行動と小さな幸運が重なって奇跡が起こったシーンは実際の出来事と同じぐらいの尺なんじゃないかってぐらいあっと言う間に描かれます。しかし本当に他のご本人共演者も、よくあんなトラウマになりそうな出来事を再現することに協力してくれたものだ…。

アメリカでは仕事がないからとか、奨学金がもらえるからなどで結構皆カジュアルに軍隊に入ったりするんだけど、体術なり人命救助なり、軍隊に入れば皆あれくらいできるようになるのだろうか…。スペンサーくんの適切な怪我人への対処や声かけとか本当に感心してしまったよ。

何気ないキャストまでご本人起用でリアリズムを追求した作品だったけど(主人公の演技は全然上手くないんだけどもう本人だから仕方ない)流石に某大統領まではオファーできなかったか…。でも映像の繋げ方が解り易いからこそ「実話」の威力もひとしおな感じがしたよ。

ブラッドリー・クーパーが本物のクリス・カイルそっくりになってた「アメリカン・スナイパー」、911後のニューヨークの空気を克明に描いていた「ハドソン川の奇跡」とこれでテロとの戦い以後のアメリカンヒーロー三部作なのかな。実話ベースの映画は訴えてくるものが鋭いなあとつくづく思いました。

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こちらが……というか映画でも主演の3人。軍属でない一般人なのは真ん中のアンソニーだけ。彼は帰国後国から民間人としては最高栄誉の賞を受賞したのだとか。


posted by 益子繭己 at 23:13| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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