2018年02月12日

『 はじめてのおもてなし 』

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『 はじめてのおもてなし 』公式サイト

鑑賞日:2018年2月11日(2D字幕)



昨日は母を誘って東京単館のドイツ映画「はじめてのおもてなし」を見てきました。移民問題に揺れるドイツですが、主人公はムスリムだけどシリア難民ではなくナイジェリア難民として描かれてました。ミュンヘンに住む裕福なハートマン一家が難民を受け入れるお話です。

原題は「ハートマン家にようこそ」。難民を積極的に受け入れよう、痛みを分かち合って理解しようという人たちと、難民はテロリスト、犯罪の温床と忌み嫌う人たち両方が出てきて今のドイツの世相を表してるなあとは思うのですが、基本はコメディタッチでドス黒さはありません。

難民という社会問題に対するドイツ人の対応というのも興味深いんだけど、教養人なのに世間知らずで偏見が強いタイプの人や自由を愛するばかりに薬物問題や近所迷惑を省みないタイプの人とか、ミドルエイジクライシス引きずったままの定年直前の夫婦とかドイツ人なのに病的ワーカホリックな息子とか→

→何をやっても上手く行かず30過ぎても自分探ししてる娘(そしてそれにきつく当たる真っ当な人生を送ってきた親)とか、子供のために気が狂わんばかりに働いてるのに子供と上手く行かない離婚家庭の父親とか、割と人ごとではない感じの人が一杯でその辺にふむうとなることも多かったりしました。

どちらかというと難民問題に真正面からぶつかった作品ではなく、体裁を保つのに必死なほころびだらけの家族が、異文化からの来訪者の価値観に刺激を受けて壊れたり修復したりって感じのお話でした。いやー、でも男性で老いを認められない人って女性でそうな人以上にいたたまれないな…。

外国人目線で言うと、ドイツって確かに自由な夢の国のようで、訳の分からないルールも一杯、でも魅力的なのは確かってのはすっごく解ったり。あと久々にドイツ語聞いたよ〜。主人公、十分ドイツ語話せてるんだけど、元教師のホストマザーにいちいちder die dasを直されるのほんっとわかりみしかない。

あと外国人にドイツ語教えてるドイツ語教師って職業が結構片手間にやってたりする割といいかげーんな人材なの、自分も語学学校で何となく感じてたやつよ。(苦笑)

所々単語だけ解るとか、あれ?この言い回しのときの私にはmirでこっちはmichなんだ〜〜?など脳内をモゴモゴさせながら見れました。結論から言うとドイツ語難し過ぎからは変わらないのですが。(死)

しっかしせっかく誘ったのに上映中の三分の一ぐらいは寝てる母。あーあ。

あ、そうだ、「はじめてのおもてなし」作中で「あっちへ行け右翼!」みたいな字幕になってた台詞があったのだけど、ペギータってはっきり言ってたわ……。

あ、でもこれ2016年にドイツで公開されてた映画だから制作していたのは2015年頃として、ここ数年でもドイツの移民・難民政策に対する情勢は変わってきてるんじゃないかなあとかも思ったり。

作中でも富裕層であるドイツ人が難民に対し「我が国の首相が受け入れると決めてしまったので…」という言い方するシーンがあった。うん、ドイツの難民問題って慈善行為で難民を自宅に受け入れられるような余裕のある富裕層ではなく、自分の生活にも困窮してる層の思惑が問題なのではとも思うんよね…。


posted by 益子繭己 at 22:19| Comment(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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